HIV検査について知っておきたいまめ知識をまとめました。
HIV検査は全国のほとんどの保健所や自治体の特設検査施設(東京都南新宿検査・相談室など)で、無料・匿名で受けることができます。自分の居住地以外の保健所でも検査は受けられます。また、有料ですが、医療機関でもHIV検査を希望すれば受けることができます(自費診療の場合、5000円〜10000円くらい)。
保健所等の無料匿名検査施設では、スクリーニング検査で陽性の場合、引き続き確認検査も実施して確定結果を1〜2週間後にお知らせする「通常検査」と、スクリーニング検査で陰性であった場合、検査を受けたその日のうちにお知らせする「即日(迅速)検査」とがあります。検査施設によって実施している検査が違いますので、事前に検査施設に確認するか、「HIV検査・相談マップ」で調べてから、検査を受けに行ってください。医療機関では、スクリーニング検査を実施して、一度その結果を医師からお伝えしてから、陽性の場合は再度確認検査を行なう方法が主です。自分の受け取った検査結果が「陽性」の場合は、それがスクリーニング検査結果なのか、確認検査結果なのかを確認してください。また一部の医療機関では、HIV検査希望者の方に「即日検査」を実施しているところもあります。
保健所等の無料匿名検査施設では、検査施設によって検査日時が異なります。多くの検査施設は1〜2週間に一度、平日の昼間に実施していますが、平日の夜間や土曜日・日曜日に検査を行っている検査施設もあります。予約が不要の検査施設もありますが、必要な場合もありますので、まず「HIV検査・相談マップ」で検索してから、HIV検査を受ける検査施設を決めてみてください。
HIVに感染すると、通常、4週間後くらいから血液中でHIVに対する抗体が検出されるようになります。また、核酸増幅検査(NAT検査)では、2〜3週間くらいからHIVの遺伝子が検出できるようになります。したがって、感染の可能性のある機会から核酸増幅検査では2〜3週間以上、抗体検査では1か月以上経過していれば、感染している場合には検査で陽性となる可能性が高いです。3か月以内の検査でも結果が「陽性」であれば、HIVに感染していると言えます。もし結果が「陰性」であった場合、検査で陽性になる期間に個人差もありますので、感染していないことを確定する意味で、3か月以降の再検査をおすすめしています。
コンドームを用いない性行為をしたり、HIVに感染したかも・・・と不安に思った時には、いつでも検査を受けてみてください。HIV感染はHIV検査を受けないと見つけることはできません。また、感染の可能性のある時期から3か月以内であっても、HIVに感染していれば1か月くらいから陽性になりますので、受ける意味は十分にあります。また、もし1か月目で陰性であっても、受けた日からさかのぼった3か月前の感染リスクは陰性であることがはっきりします。自分の心の不安を解消するためにも、HIV検査を受けてみてください。