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| 1. HIV検査とはどういうものなのですか? | |
| 後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスであるHuman Immunodeficiency Virus(HIV)に感染しているかどうかを調べる検査です。 HIVに感染すると体内にHIVに対する抗体が産生されます。通常のHIV検査では血液の中にHIVに対する抗体があるかどうかを調べます。最初にHIV抗体スクリーニング検査法(PA法:ゼラチン粒子凝集反応、EIA法:酵素免疫測定法)で検査を行い、陽性になったものについてはHIV確認検査法(WB法:ウエスタンブロット法)で確認します。 なぜ確認検査をするのかと言うと、HIV抗体スクリーニング検査ではHIVに感染していないのにもかかわらず、たまたまHIV抗原と反応する抗体を持っていて検査結果が偽陽性(にせの陽性)となる人が通常1000人に2〜3人位いるのです。従って抗体スクリーニング検査で陽性の場合は、その陽性結果が本当にHIV感染による陽性か偽陽性かを確認する必要があります。 現在、全国のほとんどの保健所等で、匿名・無料のHIV検査・相談を実施しています。また医療機関でもHIV検査は受けられます(有料)。 |
| 2. HIV検査を受けなくても感染の有無がわかる方法はないのですか? | |
| HIVに感染しても特別な自覚症状が出ませんので、検査を受けない限り感染しているかどうかは分かりません。少しでも感染の心配があれば、検査を受けることをおすすめします。 |
| 3. 「献血をしてもHIVの検査結果を知ることは出来ません。献血は検査代わりになりません。」といわれていますが、その理由は何ですか? | |
| できるだけ安全性の高い血液や血液製剤を供給するために、日赤では献血された血液について、非常に厳格なHIV検査を行っています。しかし、HIV検査の結果は献血者本人には伝えないことになっています。なんで?と思う人もいるかと思いますが、その理由は、感染リスクのある人の検査目的の献血を防ぐためです。ウイルス感染直後では、検査を行っても感染を見つけることができない期間(ウインドウ期:通常感染から数週間程度)があるため、その期間に献血されると検査をすり抜けてしまい、輸血された患者さんにウイルスを感染させてしまう恐れがあります。このため検査だけでは輸血によるHIV感染を完全には防止できません。そこで、より安全な血液を提供するためには、HIV感染の心配のある人の献血を防止することが必要となります。 もし、HIV感染の心配がある場合は献血は止め、先ず、 保健所等のHIV検査機関で検査を受けましょう! そして、絶対に検査目的の献血は止めましょう! (輸血を受ける患者さんのために) |
| 4. HIV検査ではどれくらい血液を採るのですか? | |
| 通常は血液を腕から5〜6ml程度(採血管1本分)採るだけです。 |
| 5. プライバシーは守られますか? | |
| プライバシーは守られます。保健所では匿名・無料で検査・相談を行っています。名前の代わりに番号のみ使用し、その番号で検査が行われます。従って個人を特定されることなく検査が受けられます。検査結果はその番号が書かれた特定の用紙と引換えに聞くことができます。 |
| 6. HIV検査を受ける前や後に相談に乗ってもらえるのですか? | |
| 検査の前や後に医師や看護師からカウンセリングがありますので、その時に相談することができます。分からないこと、不安なことは気軽に相談してください。またHIV/AIDSについて、いつでも電話相談ができるサポート機関もあります。 | |
| 7. HIV検査はいくらかかるのですか? | |
| 保健所・HIV公的検査機関での検査は無料です(特別の理由で診断書が必要な場合は費用がかかる所もあります)。医療機関での検査は5,000〜10,000円程度です。 |
| 8. HIV検査はいつでも受けられますか? | |
| 保健所・検査機関によって検査日時が異なります。多くの保健所は1週間に1日、平日の昼間に検査を行っていますが、平日の夜間、土曜、日曜などに検査を行っている保健所もあります。都合の良い日時に検査を受けられる検査機関をこのホームページで検索してみてください。予約が必要な所は直接検査機関に電話をし、予約してから検査を受けに行ってください。 | |
| 9. 最寄りの保健所・検査機関で受けなければならないのでしょうか? | |
| 検査は全国のほとんどの保健所で、匿名・無料で受けることができます。自分の居住地以外の保健所でも検査を受けることができます。また医療機関でもHIV検査を受けることができます(有料)。あなたの行きやすい検査機関で検査を受けてください。 |
| 10. 保健所に行った事がないのですが、どういう所なのですか? | |
| 保健所は日常の健康相談・医療相談をはじめ感染症対策、食中毒の調査・検査など、健康に関する様々な仕事をしているところです。医療関係の専門職員も多く働いていますので、何か分からないこと、心配なことなどありましたら気軽に相談してください。 |
| 11. 特効薬がないならHIV検査を受けてもムダじゃないですか? | |
| 現在HIV治療に使われている薬はエイズの特効薬ではないため、HIVを体内から完全に排除することは難しいですが、何種類か組み合わせて使用することで、HIVの増殖をほとんど抑えてしまい、エイズの発症を遅らせることができます。適切な治療を受け、健康な生活スタイルを維持していけば、長期間にわたり健常人と変わらない日常生活を送ることができます。感染初期から治療を始める場合には、薬剤の間欠投与による比較的短期間の薬剤投与で免疫力を高めてウイルスをコントロールしていく新しい治療法も開発されつつあります。 |
| 12. 梅毒や淋病など、他のSTD(性感染症)の検査も受けたいのですが・・・。 | |
| 保健所によっては、HIV検査と一緒に無料で他のSTD(梅毒、淋菌、クラミジア等)検査を行っている所もあります。また医療機関では、いつでも他のSTD検査を受けることができます(有料)。 | |
| 13. HIV検査を受けてすぐ結果がわかる検査機関はないのですか? | |
| 保健所は結果が分かるまでに1週間かかりますが、スクリーニング検査で陽性の場合には確認検査も行なった上で結果をお返ししています。医療機関にはHIV検査相談研究班との協力により即日30分検査をおこなっている所もあります。ただしこの場合はスクリーニング検査のみの判定となりますので、もし陽性だった場合には再度確認検査を受ける必要があります。 | |
| 14. 即日30分検査(抗体迅速検査)とは? | |
| HIV即日検査とは、HIV抗体迅速診断キットを用いて検査(HIV抗体迅速検査)を行い、検査・相談の当日にスクリーニング検査の結果を伝える検査法です。 HIV抗体迅速検査は、通常の抗体検査法とほぼ同じ性能ですが、あくまでスクリーニング検査法の一つです。 従って、迅速検査で陰性の場合には、結果は陰性として確定します。しかし、迅速検査で陽性の場合には、異なる方法を用いた確認検査が必要となります。 そのため、後日(通常1週間から2週間後)、改めて確認検査の結果を聞きに来ることが必要となります。 このHIV抗体迅速検査では、HIVに感染していないのに、たまたま検査キットで反応する抗体を持っていて、検査結果が陽性(偽陽性)となってしまう人が、ほぼ100人に一人の割合でいることが分かっています。このため、この偽陽性か感染による本当の陽性かをその後の確認検査で調べる必要があるのです。 実際に、日本のHIV感染の現状では、迅速検査で陽性となっても、確認検査で、本当の陽性ではなく、偽陽性であることが判明する場合の方が多いことが分かっています。 このため、即日検査(迅速検査)で陽性となった場合には、この段階では結果がまだはっきりと分からないため、“迅速検査陽性”、“要確認検査”、あるいは“判定保留”等の表現で結果が説明されます。そして、その後の確認検査(精密検査)により、偽陽性か感染による本当の陽性かが確定されます。 |
| 15. 感染したと思われる日から3ヶ月以上経過しないと正確な結果がわからないのですか? | |
| HIVに感染すると、体内ではまずHIVが増え、その後HIVに対する抗体が作られます。通常のHIV検査では血液の中にこのHIV抗体があるかどうかを調べます。HIVに感染すると、通常、3〜4週間後には抗体が検出されるようになります。従って、感染の可能性のある機会から1ヶ月以上経っていれば感染している場合には検査で陽性となる可能性が高いと言えます。従って、1ヶ月以上経ってからの検査で陰性であれば、感染の可能性はかなり低く、2ヶ月以上経ってからの検査で陰性であれば、感染の可能性はほとんどないと言えます。ただし、安全をみて感染していないことを確定するためには3ヶ月以降の検査または再検査をお勧めしています。 |
| 16. NAT検査(ウイルス核酸増幅検査)とは? | |
| NAT検査とは核酸増幅検査のことで、HIVの場合にはHIVの遺伝子を増幅してHIVの検出をおこないます。 HIVに感染すると、体内ではまずHIVが増え、その後HIVに対する抗体が作られます。通常のHIV検査では血液の中にこのHIV抗体があるかどうかを調べますが、NAT検査では、抗体が作られる前から増えている血中のHIVを調べます。 感染してから検査で陽性と分かるようになるまでの期間をウインドウ期間と言いますが、NAT検査では抗体検査に比べこのウインドウ期間をおよそ2週間短縮できます。従って、感染初期の非常に短い期間に関しては、NAT検査が特に有効です。 ただし、HIV感染では、通常、感染の1ヶ月後には抗体が検出され、その後は高い抗体価が持続しますから、通常のHIV検査法としては、抗体検査が最も一般的で信頼性も高い方法と言えます。 このホームページで紹介しているNAT検査実施機関では、HIV検査相談研究班と各検査相談機関との協力により、通常の抗体検査を補足するため試験的にNAT検査を行っています。 |
| 17. ウインドウ期(ウインドウピリオド)・感染性ウインドウ期とは何ですか? | |
| HIVの感染初期には、血液検査では陰性となり、感染していることが検査では分からない期間があります。これを「ウインドウ期間(ウインドウピリオド・空白期間)」と呼んでおり、HIV抗体検査では感染した日から通常およそ1ヶ月あります。また、ウインドウ期間の中でも血中にウイルスが存在し、輸血により感染が起きる危険のある期間を特に「感染性ウインドウ期間」と呼んでいます。 HIVの感染性ウインドウ期間は抗体検査で22日、さらに感度の良いNAT検査(ウイルス核酸増幅検査)でも11日あります。この期間に献血された血液は、NAT検査でも検出することができないため、輸血した患者さんにHIV感染の危険性があります。このため、献血の際の問診は大変重要な意味を持っています。もし、HIV感染のリスクのある場合は献血を避けて、保健所等の検査機関でHIV検査を受けるようにしてください。 |
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| 18. HIV検査の結果が陽性(HIVに感染している)だった時はどうすればよいですか? | |
| もし陽性だった場合には、保健所ではHIV感染症の専門医療機関を紹介しています。またHIV感染について相談できるサポート団体やボランティアも紹介しています。医療機関、サポート団体等のホームページもたくさんありますので、参考にしてみてください。 | |
| 19. HIV査の結果が陰性だったら感染していないと考えてよいですか? | |
| 感染の機会から3ヶ月以上経っての検査で陰性の場合には感染していないと確定できます。また、現在使用されている検査法は非常に改善されており、通常は、感染から1ヶ月後には抗体が検出されます。従って、1ヶ月以上経ってからの検査で陰性であれば、感染の可能性はかなり低く、2ヶ月以上経ってからの検査で陰性であれば、感染の可能性はほとんどないと言えます。ただし、安全をみて感染していないことを確定するためには3ヶ月以降の検査または再検査をお勧めしています。 |
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